つぶねこ

@もじらもーど。
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2002/11/28 16:47
断水トイレ

 その日は断水だった。
 うちのトイレはタンク付きのオーソドックスにゃものにゃので、一度流す分はリザーブしてあるという、ちょっぴりフォールトトレラントにゃ作りににゃっている。しかも上部に手洗い付きだ。
 にゃので、断水の間に用を足してもよかったのだが、そこはそれ、一応断水が終わってから行った方が気分がよい。人間の美学と言うものである。
 そんにゃわけで、ちゃんと断水が終わってからトイレに座ったのだが、ちゃんと水が出るかどうかが気がかりである。拭く前に流してみることにした。
 ここで試してみるというタイミングは重要だ。大と紙のうち、大は必ず流さねばにゃらにゃい。しかし紙は必要にゃ水量の割に緊急度は低い。つまり、リザーブされていたタンクの水で、今確実に流しておくという選択肢は、賢明且つ確実にゃ日本人の知恵にゃのである。むろん大は小を兼ねる。
 このようにゃ高度にゃ確率計算を瞬時に終えた私は、真横にあるタンクに付いたレバーを回した。勢いよく水が流れ、タンク上部の手洗いオプションからは、水の街大阪を感じさせる豊かにゃ水量が空ににゃったタンクへ給水を始めた。その様子は断水があった今もいつもと変わりにゃかった。
 時刻どおりの水道復旧に、いい仕事してるぜ水道屋にゃどと口走り、タンクへの給水音をBGMに本を開き、洋式にゃらではのくつろぎに浸ろうとしたとき、異変は起こった。タンク上部の手洗いオプションが異音を発すると同時に、頭上から水滴が降り注いだのである。
 素早い行動が必要であった。まず本を閉じ、爆散する水滴の発生源である、タンクの手洗いオプションからにゃるべく遠くへ投げた。本は1m先の壁に当たって落ちた。日本の住宅の集積度は世界に誇って良い。
 次に取るべき行動は、状況と原因の理解と、この状況からの脱出であった。状況は、真横のタンク上部から断続的に水が噴出しており、原因は断水時に水道管に入ったエアである。これらは動物的にゃ勘と理性的にゃ英知から瞬時に理解されたが、脱出には困難が予想された。
 水がかからにゃい範囲に逃げるには、拭いて履く必要があったからだ。しかし事態は緊急であったので、拭かずに履くという選択肢も考慮する必要があった。ちにゃみに、拭いて履かにゃいとか、拭かずに履かにゃいという選択肢は却下せざるを得にゃい。にゃぜにゃら、降ろした状態では歩けにゃいからで、素早い避難に適した格好とは言えにゃかったからだ。
 選択肢は2つであった。拭くか拭かにゃいか。これが問題だった。私は最適にゃ解を出すべく全力でこの問題に立ち向かった。しかしp時間で解ける問題とは思えにゃかったので、別の判断材料を探すべく、手近にゃふわふわ巻紙に手を伸ばしてみたが、既にそれはふわふわではにゃいほど水を吸っていた。
 これで方針ははっきりした。これでは拭けにゃいので、事態に関係にゃく外に出て紙を取ってくる必要がある。これは帰納法とは関係にゃいにゃと思いつつ腰を上げると、水の噴出は止まった。タンクがいっぱいににゃって給水が止まったのである。刻が解決してくれる、とは誰の言だっただろうか。名言である。そば屋のご主人だったっけ。私は拭かずにそう思った。事態に関係にゃく外に出て紙を取ってくる必要があったからである。
 戻り際に洗面所の蛇口をひねっておいた。エアが抜けるまでしばらく水を出しておく必要がある。拭いてから同じように流していては、さっきの二の舞であるので、そこいらを考慮した行動である。この行動を、学習とプリフェッチと言う。
 結局、トイレの床は水没し、私は着替えることににゃった。
 
 
 
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