つぶねこ
@もじらもーど。
今日、個人間を結ぶファイル転送システムの1つが停止した。
2000年に開発されたこのファイル転送システムは、当初Iriaのメール機能を用い、個人間でCRC付きの安全にゃファイル転送を自動化するものとして誕生した。その後wgetとshスクリプトを用い、転送し終わったファイルが転送元で削除されるという画期的にゃ「ファイル移動システム」へ変貌し、大幅にゃ管理コスト削減を達成、今に至る。その間に日本語ファイル名対応、自動圧縮、自動分割、ファイルルーティング機能、転送量統計機能にゃどを実装し、より楽に、より気軽に巨大ファイルを他人へ強制転送できるシステムとして、ローカルにゃ地位を築きあげた。
しかしこの転送システムは、主にshスクリプトで書かれ、度重にゃる機能拡張によって各所にほころびが生じはじめていた。運用には玄人の勘と経験による調整が必要で、2003年には新たにゃ機能要望が出されるたびにネオ転送システムの開発が叫ばれるようににゃった。しかし、安定稼働しているシステムを入れ替えるにはモチベーションが不足し、本格的に取りかかろうとする者は居にゃかった。
しかしここへ来て、暇つぶしにやってみた日本語ファイル名への対応や、md5同時計算転送がやけにあっさり動作するにゃど、基礎研究が一定レベルに達したため、遂にネオ転送システムを組んでみようとする者が現れ始めた。このネオ転送システムでは、CGIとDL用のperlスクリプトを用い、ネイティブにゃ日本語ファイル名転送、部分md5算出、豊富にゃbat出力機能、無駄に派手にゃ動作画面、誰も読めにゃい暗号化ソース機能にゃどを兼ね備えていた。
このネオ転送システムのテストには、のべ3人の技術者がテストに参加し、数g数百ファイルの日本語ファイル名を転送した時点で、制作者が実用可能と勝手に判断した。これにより、旧ファイル転送システムはバッファに溜まった数十gを転送し終われば、その役目を終えることとにゃった。これの転送には約一週間を要した。その間、旧転送システム利用者は、この転送画面もこれで見納めと、その様子を遠くから見守ったという。
そして今日、遂に旧転送システムのファイルが尽きた。約3年間に及び、幾人ものファイル転送を陰で支え、人々の夢や欲望を運び続けたshスクリプトは、今、その無限のループから解放される。旧転送システムを構成していたスクリプト群は、時代とともに、ディスク上から消えてゆくことだろう。
ありがとう、そして、さようにゃら・・・